正官庄マガジンより「冬の伏兵、心疾患」
2018/01/12
冬に特に気をつけたい、心疾患を予防する生活習慣
冬は狭心症、心筋梗塞をはじめ、心疾患が最も多く発症する季節です。症状がなくても、突然発症することがあるので、正しい生活習慣や食事で予防しましょう。
寒くなると狭心症、または心臓麻痺として知られる心筋梗塞などの心疾患の発生率が高くなります。外気温が下がり十分な量の血液が心臓まで届かないことが原因です。私たちの体は、外部の温度変化に反応し血管が拡張または収縮されて、適切な量の血液を供給するようにできています。ただし、動脈硬化などにより血管が狭くなっている場合、血管が外部温度の変化に適応できず、必要な量の血液を供給するのが難しくなります。
動脈硬化は、病気ではなく老化現象の一つです。男性は45歳、女性は55歳を超えると、程度の差はありますが、多くの人に動脈硬化の症状が現れます。年齢とともに血液に溶けているコレステロール、カルシウムなどが血管の壁に沈着して血管が狭くなるのです。40歳以上の成人の場合は、症状がなくても心血管疾患を予防する生活習慣を身につけた方がよいでしょう。高血圧や糖尿病、高脂血症をはじめ、動脈硬化を悪化させる疾患を持っている場合は、特に注意が必要です。
第一の対策は、実は外出時の服装です。外に出た時に、室内にいる時の体温を維持することが重要です。体温が上がり過ぎても、血管調節に負担となるので、厚いコートに依存しないで複数枚の服を重ね着て、必要によって着たり脱いだりすることが大切です。第二の対策は、無理な運動を避けること。運動や仕事を無理にすると、心臓に過負荷がかかることがあります。第三は、胸の痛みがある時は寒いところは避ける。心疾患が発症すると、肋骨の上またはみぞおちに痛みが発生し、息切れ、冷や汗、吐き気、めまいなどの症状が発生します。心疾患は、普段全く症状が現れないことがあるので、寒い時に活動して突然胸の痛みを感じたら、すぐに止めて暖かい場所に移動してください。それでも症状が10分以上持続するか悪化した場合、必ず医療機関を訪問してください。また、症状が好転しても同じ状況が繰り返される場合、専門医師の診断を受けましょう。第四は、タバコ。喫煙は心血管疾患者にとって毒と同じです。
さらに根本的な予防策としては、動脈硬化の進行を遅らせることです。高脂血症、糖尿病、高血圧、肥満などの代謝症候群を持っている場合は、薬物治療と同時に生活習慣の管理を徹底する必要があります。また、血管に良い食習慣を維持しなければなりません。脂肪摂取、特に飽和脂肪とトランス脂肪は避けた方が良いでしょう。お肉を食べる時も、脂肪が少ない赤身が良く、鶏肉なら皮は残しましょう。オメガ-3が多い魚はたくさん食べてください。野菜、果物、穀物、豆などをバランスよく食べて、料理する時は、不飽和脂肪のキャノーラ油やオリーブ油を使用することがおすすめです。
사보 심 2017년 겨울호 사진 이종근 스타일링 주혜준 금보라 고려대학교 안암병원 소화기내과 교수
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- キョンキョン