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正官庄マガジンより「新年を迎えるにあたって」

2018/01/01

旧年と新年は途切れのないつながりの中に

新年は旧年とのつながり

かつて祖先たちは、12月31日に寝ずに新年を迎えていました。二つの年が途絶えることなくつながることを祈ったのです。この冬、高麗人参を育てている土地も新年を迎えますが、旧年のように黙黙と繋がっていくのです。

「最近お元気ですか。チェ丞相(丞相(ジョンスン)、議政の通称)は、何日か過ぎると80歳の老人になります。 政丞の星座が最近また、長寿を管掌する星に接近していて、領中枢府事(ヨンジュンチュブサ、朝鮮時代の中枢部の最高官職である領事)は82歳、奉朝賀(ボンチョハ、朝鮮時代の元館員を礼遇して、位が2品の館員が退職した後、特別に下した官職)は72歳、判府事(パンブサ、高麗後期開城府の次位官職)は71歳、卿(ギョン、1895年4月以降、宮内府所属の長官級官職)は70歳になることになり、本当に立派なことではないしょうか。朝廷(ジョゾン、王様が国の政治を臣下たちと相談や執行する場所)ではなかなか珍しい盛大なことです。 旧年を送り新年を迎える時こんな心ばかりのプレゼントを送りますが、この心をよくお分かりですよね? 」
以上、戊午年(ムオニョン、1798年)12月10日、満川明月主人より。

1798年の年末に、右議政(ウイジョン、朝鮮時代の鄭1品官職)を務めた沈煥之(シムハンジ、朝鮮後期の文臣)に正祖(ジョンジョ、朝鮮の第22代王)が送った手紙です。正祖は、年末になると大臣らにプレゼントと一緒に手紙を送って安否を尋ねました。今日の年賀状にあたります。昔の人は、生物に限らず、この世の全てのものに生死があると信じていました。そのため、太陽、山、水、石、月、雲なども「十長生」(不老長生の10の象徴物)としました。冬は新年が生まれて、旧年と別れる季節です。 しかし、この新しい誕生に対する先人たちの態度は淡白でした。一年の最後の日に「目を閉じると、眉毛が白くなる」ということで自宅内のあちこちに灯をつけて夜を明かし、新年を待ちました。旧年と新年は生まれ変わるものではなく、継続されたつながりの中にあると考え、敬意を持って迎えたのです。


この冬、高麗人参を育つ土地も、新年を迎えるにあたって黙々と旧年を受け継いでいきます。「風に耐えて雪を受け入れることを昨日と変わりなく継続する」。新年を迎えて去る年を送る間に書いた王の手紙には、そのような変わらないことに対する祈願が込められています。


사보 심 2017년 겨울호 글 정다운 사진 이종근 스타일링 주혜준 촬영협조 김윤지 작가

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