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「紅参(高麗人参)」探求の旅_vol.6 韓国、中国、日本での高麗人参

2017/07/04

韓国、中国、日本での高麗人参

日本では、高麗人参という名前はほとんどの人に認識されていますが、具体的なイメージを持たれている方は少なく、古くからの万能薬で年配の方のものなどという印象でしょうか。アジアの中でも国によって、紅参(高麗人参)の位置付けが異なることを正官庄本社で海外事業室 李部長に伺いました。

▲正官庄本社、KOREA GINSENG CORP 海外事業室 李部長 

中国や台湾では紅参そのものは中薬(日本でいう漢方薬)として、エキスなどの抽出後のものは、保健食品として捉えられているそうです。台北にはSAPOON SAPOONのような紅参入りのドリンクをいただける正官庄のカフェがなんと、病院の中にあるそうです。台湾では病院で手術を受けた後、術後の回復のために自分で紅参を煎じて飲む慣習があるため、大変賑わっているのです。台湾、香港、中国では最も売れている缶入りの紅参は、形、大きさで価格が異なり、10万円〜60万円もする高額商品です。一定の水分量を保つために紙をもち米で作られたノリで密閉し、木箱に丁寧に入れられビニールで真空パック。さらに写真のように缶で密閉されています。保存に適した湿度に保たれているため、古いものでも劣化することはなく、ワインのように希少価値によって値段が上がることすらあるといいます。中国の漢方医はインフレなどになると、金ではなくこの缶入りの紅参を購入し事態に備えることもあるということです。

▲台湾、中国で人気の缶入り紅参(高麗人参)。形、大きさで値段が異なりもっとも高額な天は600g入りで約620,000円

韓国ではサプリメントのように継続的に摂取する健康食品であるのと同時に、夏バテの時に身体の調子を整えるためにサムゲタンに高麗人参を入れるなど一般食品という位置づけです。

▲ソウルでランチにいただいた参鶏湯(サムゲタン)。日本で食べるものより薬草の香りが強く、スープのしっかりしているが、味は薄く、韓国では、それぞれ自分で塩胡椒を足しながら食べる。

    • yuki