正官庄マガジンから 技術改革者インタビュー
2017/07/17
変化することで、守る。
ピョン・ヨンペさんは扶余にある正官庄の紅参生産工場 製品2部のベテラン プロセス・リーダーです。毎日変化することで、革新を続け上昇する人、製品2部のビョン・ヨンベさん(PL)にお話を聞きました。
ビョン・ヨンベPL
1989年 韓国煙草人参公社 入社
2009年 紅参オイル製造設備の導入及び安定化
2010年 蜂蜜切片紅参のアルミニウム箔紙の包装機械化
2012年 紅参茶製造に新技術の導入
2016年 紅参茶ロイヤルの包装自動化ラインの構築
27年間、経験を体の中に刻んできました
遠く、冬の「九龍平野」何事もないように見えますが、土の下ではあらゆる微生物が春の支度を始めています。百済文化の言葉「儉而不陋 華而不侈」というのは、「慎ましいがむさ苦しくなく、華やかだが贅沢ではない」という意味です。百済の首都である、「サビ(泗沘)」に位置した「ブヨ(夫餘)」の野原はまさに「儉而不陋 華而不侈」でした
ブヨ(夫餘)は紅参とどうしても切り離せない場所です。大韓帝国3年に設立された「参政課」が「専売庁」に昇格された後、活気があふれ始めた紅参産業は1956年「忠清南道のブヨ(夫餘)」に製造工場を設立しました。台湾、香港、タイなど世界各地への輸出も好調で、1978年には、世界最大規模の高麗人参生産工場を竣工して、韓国紅参製造の歴史に一線を画しました。高麗人参廠は今もブヨ(夫餘)にあります。(株)KGC人参公社の製品2部、ビョン・ヨンベさん(PL)自身もブヨ(夫餘)出身です。「ちょうど除隊した時です。母親から“高麗人参生産工場で働いてみたらどう?”と言われました。父親もそこで働いていましたが、父親は私が幼いころに亡くなりましたから、私の父親に対する記憶はほとんどありません。ただし、私の青年時代にも高麗人参生産工場はこの辺の青年たちが人生をかける価値がある職場でした。」1989年、27年前のことです。青年ビョン・ヨンベさんはブヨ(夫餘)を離れずに、社会人人生をスタートしました。
社内でビョン・ヨンベさん(PL)は、「改革家」と呼ばれています。PLは、プロセス・リーダー(Process Leader)、一つの工程を総括管理して導いていく仕事です。ビョンさんは管理だけにとどまらず、新技術の導入も提案します。PLとして蜂蜜切片紅参のアルミニウム箔紙の包装機械化、紅参茶製造に新技術の導入、紅参茶ロイヤルの包装自動化ラインの構築を提案、実装を成功させました。蜂蜜切片紅参は280%、紅参茶は300%、紅参茶ロイヤルは282%と大幅に生産性を向上させることになりました。最初の改革だった紅参オイル製造設備の導入には最も思い入れがあります。工程の安定化を2ヵ月以内に終えることができたのは紅参に埋もれて生きてきた20年の時間のおかげだったと当時を振り返ります。
正すことは直ちに正さなければならない
プロジェクトの成功の秘訣は「蓄積された時間」であるとビョンさんは言います。新しい設備を導入して工程を定着させることは、正官庄の紅参の製造過程をよく分からないと実現できません。「紅参茶の製造工程を整備する時の話です。お茶の顆粒はほとんどスプレードライヤーを使って製造しています。液体を噴射しながら、熱い熱で乾かすものです。ところが、試験稼動をしてみたら弊社の紅参茶の場合、一般的な設備では、顆粒の形にならなかったのです。粘度が高いからです。正官庄の紅参の濃度が普通の紅参茶よりはるかに濃いということを設備会社は考慮できなかったのです。」
試験稼働後、全面再整備に入りました。設備会社に正官庄の商品の特性を理解してもらい、正官庄の紅参茶に特化したアイデアを提供しました。数限りない試験稼動とフィードバックを重ねた後に設備と工程が完成されました。マイスターが裁断したオーダースーツのように、正官庄の商品にぴったり合った設備と工程が必要なのです。
誰もが自ら改革の主体になりたいわけではありません。ビョン・ヨンベさん(PL)は、なぜあれほど自動化に対する意志と熱情を燃やしていたのか。「正官庄は、韓国で一番信頼できる紅参ブランドです。 顧客が求めるのは、他のブランドではなく正官庄の商品です。顧客が求める時、いつもその場にあること。それこそとっぴブランドの役割だと思います。正官庄がその役割をうまく行えるよう後押しすることが私たちの役割なので、生産ラインは非常に重要です。また、自動化のメリットは生産性だけではありません。製品によって手作業より自動化方式が品質の均質化や安定性向上などのメリットが大きい場合があります。こういう時には時間と手間が掛かっても自動化をしなければいけません。」
安全性と衛生面を守るためにも自動化が必要です。 人の手間がかからなければ事故が減り、製品に異物が入る確率も低くなります。ビョンさんは、蜂蜜切片紅参のアルミニウム箔紙の包装工程を機械化し、自動異物検出システムと重量検出システムを共に導入しました。万に一つのミスも無くすための措置でした。
定年まで8年、ビョン・ヨンベさん(PL)は夢を持っています。この夢の中心も設備です。「最終目的は、誰が作業しても最高品質の製品を生産できる設備です。先輩たちが退職した後も、後輩たちがうまくやって行けるように私ができる準備はしておこうと思っています。組まれた両手の爪は丁寧に手入れがされていました。初めて会った時のことを思い出しました。工場に入るためには2回着替えて、2つの帽子をかぶる必要がありました。は清浄2チーム、紅参精丸をはじめ、丸剤、紅参精タブレット、紅参粉末とビョンさんがPLを担当しているチームはたくさんあります。ビョンさんがリーダーであることを語るように、そこは実に全てが清潔でさっぱりしていました。
室内に入る手続きは、半導体製造現場と似ている。外部汚染物質からの完璧な遮断。爪はいつも短く整え、簡素な化粧もしてはいけない。
사보 심 2017년 봄호 글 정다운 사진 오희원
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