「紅参(6年根高麗人参)」探求の旅_vol.3 特別に撮影許可をいただいた整形・組織選別工程
2017/03/10
特別に撮影許可をいただいた整形・組織選別工程
正官庄 紅参生産工場内には、中で働く従業員の方達と同様、白衣、キャップ、靴カバーを装着した上、エアシューターで塵、埃を落としてから入室します。 洗浄、特別な乾燥工程を経た紅参の整形工程を見学させてもらいました。
▲エアシューターで埃塵を落として、いよいよ紅参生産工場に入室
日本では高麗人参と総称されますが、英語では正官庄本社の社名、KOREA GINSENG CORPにもあるginsengと呼ばれます。高麗人参は日本の人参とは全く種類が異なるものなのでややこしいのですが、通常のものは「人参」ではなく、参(seng)。これに頭と胴体、足が人のようになっている最も価値の高い参(seng)だけが、参(seng)に人(gin)がついて「人参(ginseng)」と呼ばれます。韓国産のものが高麗人参と呼ばれる由縁です。中国産のものは「人」の形状をしていないため「中国参」と呼ばれるのが一般的だそうです。
高麗人参は昔から高価で貴重だったため、粗悪品や偽物でビジネスをする人も多く、韓国では、国の財産でもある高麗人参を伝統的な工法も含めて国として守り、継承していくために、本物の高麗人参に「官庄」の印を押して出荷してきました。その後、その「官庄」の印の偽物も出回ったため、正しい「官庄」として「正官庄」になるわけです。さらに、政府は生産工程にも厳しい基準を設けてきました。韓国人参産業法の中には、紅参の形状についても規定があります。この細かい規定に沿って熟練した従業員が乾燥された紅参を丁寧に仕上げていきます。
整形後は、目視で確認できない紅参の組織選別です。紅参の中でも最も高価な天は、大きさ、色、形が整っているのは大前提ですが、紅参の密度も重要です。例えば、大きくても中に空洞がある場合には天として認められません。暗室でこの組織選別は行われますが、30年以上の専門経験のあるベテランがこの選別を行っています。
▲紅参の整形工程。韓国人参産業法による細かい規定をクリア
▲経験30年以上のベテラン技師による紅参の暗室での組織選別
-
- yuki