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未来を研究します。

2019/12/29

KGC人蔘公社のR&D本部研究員は、創業以来、短くても30年後を展望しながら研究してきました。第一の理由は、一つの高麗人蔘の品種を開発するのに30年もがかかるためです。二番目の理由は、将来の何時でも、世界で最も優れた高麗人蔘は、私たちの土地で産出されねばならないためです。 

今年の初め、もう一つの嬉しいお知らせがありました。今回は、高温に強いのはもちろん、高品質の高麗人蔘収穫量も多い品種が国立種子院に品種保護登録がされたのです。KGC人蔘公社が開発した20番目の新品種で、品種名は「ソンミョン」です。これで韓国は高麗人蔘の種子戦争で再び有利な位置を先取りしました。2000年代後半から耳にした種子戦争の話は、2020年を向かえている今、はっきりと現れる現実になりました。

世界の種子関連産業の規模は、780億ドル(約86兆ウォン)であり、グローバル企業は遺伝子資源を確保し、品種保護権を持つために激しい戦いを繰り広げています。ますますひどくなっている地球温暖化をはじめとする気候変動は、優れた種子を保有しなければならない最も大きな理由です。正確に予測することができない未来の気候に耐えられる人類の食糧は種子から始まるからです。

「ソンミョン」の開発には、このような時代的な背景と使命がありました。すでに1960年代に始まったKGC人蔘公社の優秀品種開発を継続しているKGC人蔘公社のR&D本部、分析研究所の原料研究のイ・ビョンチョルチーム長とイ・ジュンス博士に会いました。二人の頭の中には、韓国の高麗人蔘産業の将来に対する計画でいっぱいでした。


 

KGC人蔘公社の保有品種はどれくらいでしょうか?

「チョンプン、ヨンプン、グムプン、ソンウォン」など、優秀品種20種を保有しています。開発して時間が経過した品種もありますが、今でも多くの愛顧を受けています。特に「ヨンプン」は、今も栽培農家さんたちが最も好む品種です。高麗人蔘の生産量が多く、栽培も難しくないからです。また、人蔘公社の最初の開発品種である「チョンプン」は「天蔘」(最高級の高麗人蔘で全体の生産量の0.1%)の生産量が最も高くなります。 このように品種ごとに利点がはっきりしています。

1960年代から着実に優秀品種を開発してきましたが、最近では、中国でも品種保護登録を行っていると聞きました。このような活動は、どのような意味を持つのでしょうか?

今は韓国が高麗人蔘産業を率いて、人蔘宗主国としての地位を維持していますが、最近、中国政府が高麗人蔘品種の開発に熱を上げている中で、状況が変わっています。急変するグローバルマーケットで人蔘宗主国の位置を守っていく最善策が、優秀品種の先取りをはじめ、私たちが行っている一連の活動なのです。

最近の研究は、気候変動と密接な関連があるようですね。いつからこの異常気候対処の研究を始めたのですか?

最近、品種の開発に成功した「ソンミョン」は、2001年から開発に着手し、今年の2月に正式に品種登録を完了しました。「ソンミョン」のすぐ前に開発に成功した「ソンイル」とともに、二種類とも「高温耐性」が特徴です。地球温暖化などの異常気象が現れて、1990年代に深刻な農作物の被害が複数回発生しました。 変化した気候環境に適した新品種の開発が必要でした。その結果が「ソンミョン」と「ソンイル」です。二種類とも高温によく耐える品種ですが、特に「ソンミョン」は、直立する特性を持っており、日差しや病害虫にも強い品種です。


 

「ソンミョン」の研究は、19年ぶりに実を結びましたが、一つの人蔘の品種を開発するために、長い場合には30年もかかると聞きました。KGC人蔘公社は、このような大変な研究を続けている理由は何ですか?

最終の目標は、優秀品質の高麗人蔘を継続的に生産することです。そうすることで、グローバル市場で人蔘宗主国としてのプライドを守ることができます。誰かがこれをしなければならないなら、私たちの使命だと思います。R&D部門で修士・博士級以上で140人以上がいる高麗人蔘研究院を運営している会社は、世界で私たちの会社だけですからです。

高麗人蔘の研究は、「未来を研究する」という言葉が印象的でした。

そうです。研究員たちは、常に未来を見据えて動かないといけません。温暖化の次に、地球を急襲すると予想される気候変動かは干ばつです。研究員としての関心を持たなければならない分野だと思います。また、高麗人蔘は、研究が難しい作物です。品種開発期間も1年生の作物の4倍もかかります。高麗人蔘は、一世代の種子を入手するまで4年を待たなければならないからです。表現型が同じになるまで、第7世代が必要ですので、合計28年がかかります。結局、少なくとも30年後を念頭に置いて研究する必要がある理由です。

環境が変わっただけ栽培技術も変わらなければならないようです。これに関連する研究も進めていますか?

私たちの研究は、総合芸術と似ています。品種だけでなく、病害虫、作物の生理など高麗人蔘を安定的に栽培するために必要なすべての研究を実施しているためです。栽培技術もその一つです。「小型のトンネル式の雨よけ」の栽培技術は、2013年にアイデアを出して、2020年に6年根を収穫することになるので、約10年ぶりに結果を確認するわけですね。


 

高麗人蔘の研究院が開発した栽培技術が農家に伝わる過程が知りたいです。

安城(アンソン)に試験農作地1万坪を運営して、直接高麗人蔘を栽培しながら得た技術について、契約栽培農家と産地で実証試験を行います。その中で検証された優秀開発技術を全契約栽培農家に普及しています。

生薬材の研究も進めているようですね。この研究には、どのような意味があるのでしょうか。

高麗人蔘は、良質の原料を確保することができる基盤を十分に備えていますので、副材料である生薬材に領域を拡張しようとしています。研究が完了したら、優秀な生薬材を安定的に確保することができるようになるでしょう。

最後に、高麗人蔘という厳しい作物の研究員が持っているプライドについてお聞きしたいです。 

6年根高麗人蔘の栽培に関する研究は、世界的にも十指で数えられるくらい難しいことです。この分野でKGC人蔘公社だけこなせることがあると思います。今日の成果は、過去数十年間に蓄積された研究の結果ですからです。その時間の中に、自分が存在することは、研究員として胸いっぱいになることです。


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