充実したアフターファイブのある暮らし

個人空間（Personal Space）という概念を提案した心理学者エドワード・ホール（Edward Hall）博士によると、人間が快適さを感じるためには、他人との適正な距離が必要であるようです。その距離は、相手が誰かによって、相手と共にする事が何なのかによって変わります。夕方は、その距離を調整する時間です。夕方の時間をどのように過ごすかによって、日常と自分の間の距離、ストレスと安らぎの間の距離は、一瞬にしてひらくこともあります。

もちろん、明日のためにも、その距離は適切でなければならなりません。適切な距離を確保するためには、受動的より積極的であることを勧めます。じっと座って週52時間勤務制が素晴らしい夏の夜を消減させた後は、こっそりと後悔が近づいてきます。「なんだ、時間ができたのに人生はまだ乾燥したままじゃない？」と。 何よりも、人生を楽しむことができない自分に失望してしまいます。

「体験」をDIYすること

自分のライフスタイルを素敵に導くために、積極的な人が夕方を使用する方法は「体験」です。特にデジタル機器の発達により、喪失した手の使う機会を取り戻しながらヒーリングする人が増えています。地球のあちこちで起こる「メイカーズムーブメント（Maker's Movement）」がその証拠として、多くの人々がDIYの一種である木工、陶芸、ソーイング、生け花にはまっています。夏の夜の不眠を助けてくれる香りを勉強することもできます。さらに、ほとんどの工房が都心の真ん中に位置した職場から遠く離れていた過去とは異なり、最近ではジムがそうであるように軽く夕食クラスを聞くことができる距離に、さまざまな種目の工房があり、誰でも夜に学びの時間を過ごせます。土と木の柔らかな温気を感じながら、どのような形態の皿、どのような柄のまな板を作るか、小さいものから設計しながら自分だけのことを自分の手で創造する喜びを感じます。素敵な夜です。

今日の夕方、素晴らしい書斎を借りる方法

読書だけ夜を効率的に使用できる活動があるだろうか。そのため、今から一人だけの空間と時間を同時に借用する方法を紹介します。場所は書斎、「一人で」読むか「一緒に」読むかによって選択肢は少し異なります。

21世紀文学の夜　まず、何人かで一緒に読みたい人には、オンライン上に構築されている読書のプラットフォームを勧めます。会費を徴収して会員制で運営するところから、SNSに読書感想文と推薦リストを共有する読書クラブまで形態は様々です。時々、文学の夜と著者との出会い、人文学の講義を開いて会員の読書活動を支援します。好みが合う友人との付き合いができる喜びはおまけです。

一人での読書　上記と対比される「一人での読書」の時間は、完全にオフライン領域です。窓の外には、夕方の風景が広がって、クリーム色の本棚とやわらかなカーペット、木の香がするデスク...。誰でも夢みる書斎をレンタルしてくれるサービスが続々と登場しています。飲料代を支払うと、共通の机を利用できるカフェ形式もあり、完全に孤独部屋を借りることができるだけでなく、図書館の役割までやっている本のための家もあります。どこを選択しても夜を通して世界と隔離されて本にのめりこむのに申し分ありません。

家、充実したアフターファイブのある暮らしのための安全な家

家の外でできる経験豊富な時代です。それにもかかわらず、充実したアフターファイブのある暮らしのための最も安全な空間は、家ではないでしょうか。2019年のトレンドとして挙げられるホームコノミー（Homeconomy）は、家の有用さをそのまま反映します。ホームコノミーは、家の中で行われる経済活動を意味します。自宅で直接コーヒーをドリップして飲むホームカフェ、ジムではなく、自宅で運動を楽しむホームトレーニングなどがここに属します。ソーシャルダイニングの場所も家に変わっています。特に完全な「没入」に到達したい人には、自宅のような場所はありません。スマートTVの広々とした画面で、YouTubeを流しておいて何度も繰り返しながら見る度、うまくできなかったヨガの動作にいつの間にか成功する自分を発見することになります。

夏の夜の風を満喫したいときは、近所まで領域を拡張しても良いでしょう。おすすめの活動はランニング。ランニングは、夕方を過ぎ再び朝を迎える私たちの緩衝地帯のようなものではないでしょうか。

約10年前、村上春樹さんも同じ思いをしたようです。「毎日走ることは私に生命線のようなもので、忙しい言い訳のためにスキップしたり、やめられない。もし、忙しいという理由で走る練習を停止する場合、間違いなく一生動くことができなくなってしまうだろう。続けて走らなければならない理由は非常に少ししかないが、走ることをやめる理由であれば、大型トラックいっぱいくらいある。私たちにできるのは、その「非常に少ない理由」を一つ一つ大切に鍛えることだ。時間があるたびにまじめに鍛えること。」

<走ることについて語るときに僕の語ること >中




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