高麗人参と外国人参、どんな違いがあるの?
2019/10/07
韓国の高麗人参の歴史についてご紹介いたします。高麗人参に馴染みのある私たちは、外国にも高麗人参があると聞いて驚きを隠せません。
一体、韓国の高麗人参と外国の高麗人参には、どんな違いがあるのでしょうか? そして、外国の高麗人参も韓国の高麗人参のような効能があるのか、気になりますよね。 この疑問を解決するため、調べてみました!
地球上でパナクス属(高麗人参属)が自生する地域は、東アジアとアメリカ北東部の2か所のようです。 アジアでは東経85度から140度、北緯22度から48度、韓半島と満州地方・沿海地方・日本・ネパールなどが含まれます。
北米では、西経70〜97度、北緯34〜47度の間で自生とのこと。 高麗人参が自生する地域は北半球ですが、南半球のオーストラリアやニュージーランドでも栽培が可能であることが確認されています。 高麗人参は、温度や気候、日照、降水量などの諸条件さえ合えばどこでも栽培が可能という意味ですね。
しかし、高麗人参の形は似ていても、薬性は栽培地域によって大きな差が出るようです。 韓国で生産される高麗人参は多年生植物で、植物分類学的に区別すると多細胞種で増殖する有精有胚植物、卵子が子房の間に収まっている被子植物亜門、 2つの双葉がある真正双子葉類、花弁が合着していない離弁花類・セリ目・ウコギ科・パナクス属(高麗人参属)高麗人参に分類されます。
高麗人参以外にもウコギ科植物であるアメリカ人参・竹節人参・田七人参等も 全て人参と呼ばれていますが、学名が示すように、これらは「高麗人参」ではありません。 外国の人参は同じパナクス属ですが、学名が違うからです。 例えれば、タマネギとニンニク、キュウリとメロンの違いのようなものです。
ニンニクの学名は「Allium sativum」であり、タマネギは「Allium cepa」。 キュウリは「Cucumis sativus」であり、メロンは「Cucumis melo」のように、 高麗人参と外国人参は完全に異なる植物です。 同じパナクス属でも「Panax ginseng」は、高麗人参であり、 「Panax quinauefolius」はアメリカ人参。 つまり、高麗人参は、ただ一つだけということです。
ニンニクとタマネギ、キュウリとメロンが異なるように、 厳密には高麗人参とアメリカ人参は、違う植物です。 しかし、現在は「人参」という名前で広く通用しています。これは、アメリカやカナダの人参農家が望んでいること。 何千年も続いてきた高麗人参の驚くべき効能にあやかろうとしているわけですから。
今後は科学的な分類法に基づいて、それぞれの名称を区分する必要があるかもしれません。
* 本投稿では、本「隠密で偉大な高麗人参の話(オクスンジョン低)」の内容を再構成して作成されました。
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