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活力の源泉、レッドフード

2019/08/25

英国政府は、国民の健康のために「5-color-A-Day」キャンペーンを実施しました。アメリカの癌予防研究所も癌を予防するためには、1日5種類のカラーの野菜と果物を摂取することを勧めています。おすすめのカラーフードの1位は、いつも「レッド」です。

通常、カラーフードといえばレッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ホワイトの野菜や果物を意味します。ところが、色が濃い野菜や果物の方が体によりいいのでしょうか? 野菜や果物が特定の色を現すのは、「フィトケミカル(Phytochemical)」のせいです。植物性を意味する「フィト(Phyto)」と化学を意味する「ケミカル(Chemical)」を合わせた言葉で、健康に役立つ生理活性を持っている植物化学物質を意味します。野菜や果物の固有色に含有されており、種類はなんと2500種以上になります。最近、カラーフードの重要性が話題となり、炭水化物、タンパク質、脂肪、水、ビタミン、ミネラルに続き、「第7代の栄養素」として挙げられています。色が濃いほど生理活性作用も強く、特に老化と癌をはじめほとんどすべての病気の原因である活性酸素の除去、すなわち抗酸化効果が優れています。カラーフードが心臓病や癌、糖尿病、前立腺疾患、老化を予防するだけでなく、病気の攻撃を避ける免疫力まで強化させる「万能薬」と呼ばれる理由です。

今すぐ、レッドフードを摂取しましょう。

上記のような抗酸化効果は基本、色によって効果の優劣がありますが、レッドフードは血管の健康と免疫力強化に優れています。さらに、とても積極的に活動してくれます!代表選手のようなトマトだけ見ても分かります。トマトを赤くする「リコピン」は、自然に存在する最も強力な抗酸化剤で、活性酸素から人体を保護し、人体の細胞内の危険因子を抑制し、損傷した細胞を回復させます。たっぷり入っている食物繊維は、腸内の細菌相を最も健康な状態に維持し、免疫力を向上させます。血中LDLコレステロール含有量と血圧を下げ、血管を丈夫にするため、心血管と前立腺の健康に役立ちます。しかも、リコピンは加熱して食べると、より多くの量を吸収することができますので、パスタ、スープ、炒め物などに多様に楽しむことができて、生野菜にこだわらなくてもよいのです。

トマトだけは食べられない場合

トマトの味を好まない人にも選択肢は沢山あります。トマトのようにリコピンが豊富なレッドフードには、「スイカ」と「レッドパプリカ」があります。特にレッドパプリカは、「ビタミンカプセル」と呼ばれるほどビタミンCをはじめ多くのビタミンを含有しています。最近話題のレッドビートのニックネームは「土の中のルビー」です。色はまるで血の色のように濃いのです。鉄分とビタミンが豊富で、貧血がある人に良く、血圧を下げ血管にたまった老廃物を除去する効果も優れています。より甘い味が欲しいなら、ザクロ、イチゴはどうでしょうか。この二つの果物には、ライコベンと双璧になる赤フィトケミカルである、「エラグ酸(Ellagic Acid)」がたっぷり入っています。「類似エストロゲン」、「植物性のストローゲン」と呼ばれるほど「エラグ酸」は女性に好適です。生理不順、更年期に悩んでいる方は、毎日摂取することをお勧めします。さらに、酸味が魅力的な果物らしく、ビタミンも豊富です。イチゴ8個を食べると、ビタミンCの1日十分量が満たされる程度!

最後に、レッドフードを積極的に食べなければならない理由をもう一つ知っておきましょう。2011年、韓国の淑明女子大学の研究チームは、韓国人が最も少なく摂取しているフィトカラーを発表しました。それはまさにレッドでした。その後、グリーン、紫、イエローの順番です。ニンニク、大根、タマネギのような白の野菜は比較的多く摂取するのに対し、他の色の野菜や果物は、推奨量より少なく摂取しているとのことです。栄養バランスのためにもレッドフードを食事に取り入れて食べましょう。


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