短い命の誕生
2018/08/31
それは今期いちばんの勢力の台風が関東に近づいている日でした。暴風雨に備えて庭を片付けているとツツジの木陰でセミが羽化していました。風に揺れながらも抜け殻に掴まっています。綺麗な翡翠色の羽。。。。その姿がとても初々しくて綺麗でした。か弱いはずなのに風で揺れる小枝にしがみついているのです。
夕方になり風がさらに強くなり時折横殴りの雨が降ってきました。昼間見たセミのことが気になり庭にでてみると、まだ居ました! 最初に見たときから3時間ぐらい経過していましたがすでに立派なアブラゼミになっていました。不安定な殻から移動して太めの枝に止まっていました。
セミの無事を確認して今度はこちらも元気を出すことにします。今晩は台風に負けないようにビリ辛スタミナフライドチキンを作ります。中国料理の油淋鶏をアレンジしました。塩胡椒で下味をつけて鶏もも肉をなるべく均一になるように薄くします。片栗粉を隅々までしっかり付け、多めの油で両面をカリッとするまで焼きます。ピリ辛たれ(酢2さじ、醤油2さじ、ケチャップ2さじ、コチュジャン1さじ、ごま油1さじ、刻んだ生姜、ネギ、ニンニク、高麗人参エキス、セロリをそれぞれ少々細かく刻んで入れる)を準備します。このたれは万能、作り置きできるので多めに作っておいてもよいです。鶏肉が暑いうちにかけて味を沁み込ませると美味しいです。
台風一過の翌日、真っ青な空に照りつける太陽、朝からセミの合唱です。あのセミは仲間に入れたのでしょうか? アブラゼミは最低6年は土の中に生息、誕生すれば毎日が天敵との戦いです。通常は天敵から避けるために日没後に羽化するらしいのですが、あのセミは日中に誕生していました。もしかすると夜の悪天候を察知していたのでしょうか。
今日もセミが鳴いています。夏が来たと教えてくれるセミの声ですが、今朝なまるでフィナーレのような大合唱です。
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- Kyoko