ウォーキング礼賛
2019/07/11
ほおをくすぐる爽やかな風、鮮やかな緑の隙間から差し込む光。
その中を自分に合う速度と歩幅で歩く瞬間を想像してみましよう。ウォーキングの無限のポジティブな面は体だけにとどまるわけではありません。
最近歩くことに関連した話の中で最も強い印象を受けた、日本の医師「大島清さん」の言葉でした。1927年生まれで、医学博士・脳科学者である彼によると、「ウォーキングは、心肺持久力を強化させ、各種成人病を予防します。体重減少に大きな効果があるだけではなく、脳の健康にも役立ちます。」ウォーキングが身体を鍛えているのには一筋の異議も提起する必要はありませんが、脳の健康を左右するなんて「ウォーキング礼賛論者」の誇張ではないでしょうか?
疑いが大きくなり始める頃、彼は3 層で構成された脳の構造を見せます。人間の脳は、一番奥にある脳幹、脳幹をめぐる大脳辺縁系、大脳辺縁系を覆っている大脳新皮質で構成されています。脳幹が呼吸と消化をはじめとする基本的な生命活動をつかさどる一方、大脳辺縁系は、食欲、性欲、睡眠欲などの本能を支配し、大脳新皮質は、この本能を高次元的な感情に昇華させる役割をします。人間は、誰でも歩くときに快感を感じますが、これは大脳辺縁系が感じた快感が大脳新皮質を通過しながら、希望とときめき、あるいは芸術的な創造性に発展していくというものです。これだけでなく、一歩踏み出すたびに正しくバランスを取るためにどのように動くか、路面は安全か、傾斜はどの程度なのかなど、膨大な量の情報を脳と筋肉がやりとりしながら、脳が活性化されるということです。
また、ウォーキングは、様々な視聴覚の刺激を与えて、一種の快感物質である「ドーパミン(Dopamine」」を放出します。この時感じた快感は、頭の中に長く保存されるだけでなく、活力を取り戻してくれるので、うまくいけば、生活の質を一段階上昇させることができます。したがって、ウォーキングは、「愛のように感性的で、数学の勉強のように知的で、熟睡より効果的にエネルギーを補充する活動」であるのが彼の主張です。さらに、ウォーキングは、おしゃべりや暴食、飲酒など、多くの人が愛用するストレス解消法とは異なり、他人への迷惑や時間を無駄に使うなどの副作用なしで、ネガティブな感情を発散して考えを整理するのに役立ちます。
私たちがよく知っているウォーキングが体に及ぼすプラスの影響に関する研究はますます 多くの事実を明らかにしています。アメリカの保健省が2008年に発表した結果によると、週5回以上のウォーキング運動をする場合、冠動脈疾患、高血圧、脳卒中、メタボリックシンドローム、第2型糖尿病、乳癌、結腸がん、うつ病などが発生する危険性をかなりの程度減らすことが分かりました。週に20時間以上歩くと、脳卒中の可能性は40%、心臓発作を起こす危険性は50%近く落ちるようです。体脂肪の減量効果はどれくらいでしょうか。20週にかけて週3回以上ウォーキング運動をすると、体重は1.5%、体脂肪の率は13%ほど減少します。体脂肪の減少は、がんを誘発するホルモンを抑制するため、各種のがんの予防にも役立ちます。他にも、膝の周りの筋肉を強化させ、関節炎の症状の緩和にも役立ち、体重が減って腰痛も減少することになります。ただし、腰痛の治療を目的にする場合は、お医師さんと相談して歩く強度を決めた方が良いでしょう。
ここまでがウォーキングをしなければならない理由の1万分の1ほどです。ウォーキングがやってくれる事は、まるで私たちの脳の中のシナプスのようで、その先端を知ることができず、複雑に接続されて、それぞれの活動は、お互いに影響を与えながら指数関数的に規模を拡大していきます。なので、考えないで一度歩きましょう!
Dr’s Advice(医師からの助言)
持続可能なウォーキングのためのいくつかのアドバイス
(金・ジョンウォン、江東慶熙大学病院漢方神経精神科 教授)
1.スマート機器をトレーナーとすること
6ヶ月分のジム利用料を払って、三日坊主になった経験がある場合は、今年は「LANケーブルのトレーナー」を採用してみるのはいかがでしょうか。スマート機器を利用すると、歩数だけでなく、時間、強度、さらにカロリー消費量も把握できます。ウォーキング日記になっているものです。記録を集めておくと楽しさもあるし、ますます強さを高めるのにも役立ちます。
2.毎日の目標を設定すること
毎日の目標を設定することで、目標を達成するためにも、もう少し歩くようになります。初心者であれば5,000歩から始め1万歩、1万5000歩のように増やして行った方が良いでしょう。運動効果を得るためには、少なくとも30分以上歩くことが大事です。休日に時間をあけて2〜3時間歩くと、一度に1万5000歩程度は歩くことができます。
3.正しいウォーキング姿勢を身につけること
歩くときは踵から始め、つま先まで順次に地面に接するように歩きます。つま先が先に、あるいは足全体が一度に地面に触れないように穏やかに歩いて、体重の負荷を軽減することができます。速度はゆっくり歩き始め、徐々に速く動かしながら、自分のリズムを探してみましょう。呼吸数をチェックしながら歩いて見ると、自分のリズムが分かります。約3~4歩ごとに呼吸が行われます。
4.自然と季節を感じながら歩くこと
なるべく屋外、特に自然の中でウォーキングすることをお勧めします。ジムのトレッドミル上で歩くことは、足の一定の筋肉だけ発達させます。一方、自然の中の道は、地形や質感が千変万化しているので、微細筋肉を発達させるのに役立ちます。
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